ごきげんよう。
桜餅こと、桜田餅子です。
こちらの続きになります。
要約すると、学力も運動神経も地頭の良さもないのに、定員割れ超イージー編入試験で合格してしまったよ~って話。
急にエリートに囲まれて、どうなったでしょう。
通ってみて分かった国立中学の良さ・悪さの話。今回はメリット編。
- 1:話が面白い人が多い
- 2:遊びが面白い
- 3:くだらないいじめがない
- 4:分からないことを先生に聞く習慣がある
- 4:進学校を目指すのが当たり前
- 5:字が綺麗
- 6:行事が教育的
- まとめ:国立中=私立中高一貫の良いとこどり?
スポンサーリンク
1:話が面白い人が多い
・・・あまりピンとこないでしょうか・・・?
でも、私にとっては凄く凄く衝撃だったのです。
編入してこれが一番の衝撃でした。
田舎中学でソコソコ成績だった私、漫画やドラマ、アニメには人以上に触れていたので『ちょっと面白い餅子ちゃん』で通っていました。
漫画で知った面白いフレーズを会話の中で使ってみると、皆が笑う。
転校先々でこのスキルで友達を増やせてきた経緯もあり、喋りについて、ちょっと自信をもっていました。
でも、「本当に面白い人達」ってすごい。全然ちがう。
本や勉強や勿論漫画等からも得た語彙をフルに使って、すごく面白く話をするんです。
そして、それを皆正しく理解して笑う!!
例えば、ある課外授業で縄文土器を作ってみようという授業がありました。
1人の男子が水と土の配分を間違えて手がドロドロになって大苦戦。
「これじゃ縄文土器じゃなくて拷問土器だ~」
って言って、みんな大爆笑。
手がべたべたなのを過剰表現して、しかも韻を踏んだ言葉を一瞬で探してきて、中学生が普段使わないような難しい語彙でズバッと表す。
みんな一瞬で理解して笑う。
・・・いまでこそこうして言語化できますが、当時は
「え?なにがおこったの?こいつ同い年?なんでみんな笑ってるの?」
って感じでした。
テレビで見た面白いフレーズとかではなくて、自分の知識から気の利いた事いえる人、前の学校の同級生にはいなかったんです。
こんなエピソードが毎日、毎時間、毎分あって。
同級生と話をするのが楽しくてしょうがなかったです。
それと同時に、「私って語彙もないし空気も読めないし気の利いた事も言えないし、マジでつまんない人だったんだな」と芯から気付きました。
自分のちっぽけさを痛いほど知ったけど、それ以上に毎日学校が楽しくて、この学校に編入出来てよかった~と思いました。
2:遊びが面白い
まだ面白い系かよ!って感じですが、まだまだ衝撃だったので聞いてください・・・笑
頭の良い人達、さぞかし自分とは違う人種かと思いきや、基本は普通の中学生です。
20分間の昼休みですら走って校庭いって、ドッチボールの延長戦しながらギリギリ教室に帰ってきます。
でも、そのちょっとした遊びが面白いんですよね・・・。
工夫して特別ルールつけたり、チーム決めを毎回工夫してみたり。
「入射角と反射角の関係に外野を配置すれば最強布陣!!www」とか言う。
なんかもう、自分は狭い世界の面白さしか享受できてなかったんだなぁと思いました。
頭が良い人たちは、圧倒的に日々が楽しそうです。
得た知識を、生活に応用することができる。
私は今まで勉強って、
やらなきゃいけないもの・受験のために使うもの・やれば褒められるもの・嫌だけど大人になってから頑張れる人になる練習・順番のつくもの・・・
程度に思っていました。基本的に嫌なもの。今だけ頑張るもの。
だけど、勉強ができると、世界が広がるんだ!
もっと面白い事をいっぱい発見できるんだ!!
勉強すると、人生が楽しくなるんだ!!!
「勉強」の位置づけが私の中でガラッと変わりました。
もっと勉強したい。
同級生の会話に追いつきたい。
同級生からもらった「勉強に主体的に取り組むモチベーション」はかけがえのないものでした。
3:くだらないいじめがない
やはりというかなんというか、ヤンキーや不良はいません。
よって、いじめとかありません。
無視とか仲間はずれとか、時間の無駄って分かってるかんじです。
くだらない幼稚なことはしません。
頑張ってる人を馬鹿にしないし、みんなウゼーとかダリーとか普通に言うけど根が真面目なので中学生らしくやるときはやります。
でも!
悪い人がいないわけじゃありません。
頭良い人たちは、真剣に悪さをしてました。
具体的にはここに書けないけど・・・笑
バレバレないじめとかではなく、もっとリターンがあって簡単にばれないやつ。
でも発覚したら明らかに違法なやつ。
表では良い子なのでヤンキーより質が悪いかも?笑
真剣に悪さをしてるので、清き一般同級生を巻き込むことはしません。
なので、「いじめとか嫌だから受験したい」という志望理由、超OKだと思います。
いじめられません。嫌な思いしません。せっかくの知恵を悪知恵にしなければ大丈夫!
ただ、市立中よりよっぽど悪い事してる奴らが紛れてはいるよ、とは言いたい。
スポンサーリンク
4:分からないことを先生に聞く習慣がある
授業受けてて、分からなくても「やっと終わった~もぅ数学ヤダ~」って即休み時間に入るのが今までの私の常識でした。
なので、休み時間に入った途端、先生のところに教科書を片手にした質問者の列がつくられた光景を見てマジでたまげました。
アホなこと言ってるあの男子も、派手なあの女子も、分からないことをそのままにしないんだ!!!
附属中とはいえ公立なので先生は普通の先生です。
(まぁ、多少は実績のある先生が赴任する率が高いけど絶対ではない)
このへんは私立中とは違う国立中ならではのことだとおもいます。
先生の教え方や、授業のレベル、スピードは至って普通。
前の市立中学とあまり変わりませんでした。
でも、学習環境が違う!!
授業って、終わるまで耐えて座ってるものじゃないのねー・・・と衝撃でした。
ちなみに、附属中内の偏差値ヒエラルキーはざっくりこんな感じになっていました。
中学受験組の「外部生」が基本的に頭良い集団。
でも、本当の天才は内部生にいる。というかんじです。
4:進学校を目指すのが当たり前
中高一貫じゃないので普通に高校受験があるのが大抵の国立大学附属中。
みんな当たり前のように「県で1番の高校」を視野にいれます。
もちろん、学力が全然届かない・・・って人も多いです。
それでも同級生のなかに県で一番の高校を目指す人が多いと、
「じゃあ私は2番でいいや」「3番でいいや」
という発想に至ります。
でも、冷静に考えて県で2番目でも3番目でもすごくね!?
って気づいたのは高校入学後です。
集団の前提目標が高かったので、そこからランクを落としても高い集団にいれたんですね・・・。
集団心理マジック。周りに引っ張られて上を目指せます。自然に。
なお、よく「中学受験すると、社会に色んな人がいる事を学べず、社会について知らないことが多くなるんじゃない?」って事が不安視されがちですが。
私の経験上、国立中ではそんなことはありませんでした。
私立と違って授業料がかかるわけじゃないから、色んな家庭環境の子がいたし。
全員が全員受験経験者じゃないから、学力を鼻にかけて他校を見下すような嫌味な感じの子もいないし。
授業にどうしてもついていけなくて、何度も先生の指導を受けている子もいたし(この、何度も指導を受け入れるあたりが環境のなせるワザだが)。
すぐキレて窓ガラス割る子もいるし、遅刻する子もいるし。
東京の芸能系の高校に進学した子もいるし、通信高校に進学した子もいるし、勉強ゼロで部活だけで推薦入学した子もいるし。
勉強したくないから偏差値低めの高校に進学した子もいるし(しかし後にその高校を選んだのは高校トップになって指定校推薦を取るためだったと知った・・・情報と戦略、これも環境のなせるワザ)。
市立中学で見たような光景はほとんど附属中でも観測できました。
それよりも「頭のイイ層」の社会を私はそれまで知らなかったので、逆に「社会に色んな人がいる」ことを学べた形になります。
「社会の上の層」(この言い方どうかと思うけど他に言葉が見つからない)と対等に話す環境があって、世界が広がったという実感です。
スポンサーリンク
5:字が綺麗
地味なんですが、「同級生の書く字、大人みたい!」って驚きました。
先生みたいなシュッとした字の子が多い!
そして字の上手さは学力に比例しがち(例外もあるけど)。
書道とか硬筆やってる人が特別多いとかじゃないんですけど、なんなんでしょう。
字を書いてきた量が普通の学校の子と違うのか?そんなわけない・・・。
中2当時、私はいわゆる「子供の字」だったので、急に恥ずかしくなりました。意識してすぐ大人字が書けるようになりました。
ていうか、ギリ鏡文字じゃないくらいの「子供字」からいつ「大人字」に変わるんでしょうね?最初から大人字が書ける幼児はさすがにいないしなぁ。
やっぱり中2~3くらいに洗練されるのか?
そう考えると字が綺麗っていうのは特段附属中の特徴ではないのかなぁ。
周りに超字が上手い子がいて、私のように「恥ずかしい」ってなって綺麗に書くように心がける、、、という私が編入してすぐ体験したことが、集団内でもう少し早い時期に訪れて一気にみんな綺麗な字になったのかもしれませんね。
スポンサーリンク
6:行事が教育的
変わった行事が多いです。
デメリットとして次回記事にもまとめたいのですが、教育に関する様々なことの実験台にされるのが附属中です。
特に「総合的学習の時間」ではありとあらゆることをさせられた記憶。
ガチめの泊りがけ登山とか、県外で職業体験とか、凄い人のインタビューをさせられたりして、卒業前には3年間総合で学んだことを何千文字だかの文量で卒業論文にするのが課題だった・・・。
えっ「総合」ガチすぎない?
ふんわり過ごすゆとりの時間では全然なかった。
ちなみに修学旅行もこの「総合」の一環の位置づけで、ディズニーランドで遊ぶとか観光とか一切してない。
5人くらいの班になって、県外のド田舎農村に3日民泊して、泊まり込みで作業手伝いをさせられたのだ・・・。
私の班は、方言まる出しのおじいちゃん・おばあちゃん・出戻りの娘らしき人と毎夕食後テレビみながら団らんして色々なお話しをお聞きし、(何言ってるかほとんど分かんないけどずっと優しかった)「あんらぁ~こげな布団しかないっぺ~なんかあったら言ってな~」とプレハブの離れに寝させられました。
普通に楽しかったけど。ただ、楽しかった、で終わらず、3日間で学んだことをドデカイ個人新聞にまとめるだけの2日間のホテル泊まり込み合宿があって5日間の修学旅行は幕を閉じました。
当時は「ディズニーじゃないの?USJは?ハウステンボスは?」と皆不満ぶーぶーだったけど、今思えばめちゃくちゃ良い体験させてもらった。
あと先生の苦労半端なさそう。毎晩、全農家に挨拶見回りに来てたしな・・・。振り分けとか、事前のお願いとか、打ち合わせとか大変すぎるだろ。しかもこの「修学旅行」毎年内容が全然違ってたから前年踏襲できなかったと思われるし。
感謝、感謝です。
こういう経験できたのは、マジでメリットです!!
まとめ:国立中=私立中高一貫の良いとこどり?
周りのレベル高すぎたけど簡潔に言って、
国立中学校、めっっっちゃ良い学校だった!
というのが私の感想です。
所詮中学生だから、違う人種とはいえ追いつけない程度じゃない。
見下す人や、学力を鼻にかける人もいない。
達観しすぎず、中学生らしさがある。
編入したては超凹んだし辛さもあったけど。
慣れて、色々察して吹っ切れた後(笑)はひたすら良い環境でした。
授業料もタダ、高校受験を経験できる、色んな人と出会える。
貴重な小学校時代に完全学力勝負の受験勉強を数年して、高い授業料払って、受験経験者しかいない集団に入って、・・・っていう難関中高一貫校行くよりよっぽど良い気がします。高校受験無いから部活にハマっちゃって大学受験なめてかかって落ちるみたいな話も聞きますし・・・。
ちょっと穿った見方すぎますかね;私立にも私立で良い所はいっぱいありますよね・・・先生も専属で分かりやすい授業受けられるし;;
でも私は、実力全然足りてないのに国立中にうっかり入れてしまったことを人生最大のミラクルラッキーだと思っているのです。
まぁ、メリットばかりではなくそれなりのデメリットもありますが。
次の記事では「ここは微妙だった」点をまとめてます。
どんとはれ!!
♪あわせてよみたい♪
前編はこちら
デメリット編
進学校に進学した後の高校3年間の話。