世界はこんな色をしてたのか。

転妻アラサー専業主婦が日々を面白がる。結婚2年目。

よつばと原画展にきてみてみてみた感想【ネタバレ有レポート】

スポンサーリンク

ごきげんよう。

桜餅こと、桜田餅子です。

 

大好きな漫画「よつばと」。

その原画展が池袋で開かれていたので行ってきました。

公式ホームページ

art.parco.jp

 

いやぁ~~よかった!!

ものすごくよかった!!

よつばとが好きな人、漫画が好きな人、絵を描く人、原画展が好きな人・・・み~~んなにオススメです。

 

見ることが多すぎて3時間も滞在してしまった私。

感想を爆発させてください!

ほとんど写真不可なので文章で語ることにはなりますが、

・どんな原稿があったか

・どんな内容だったか

・出版化されてない文字情報

等についてガンガン触れていくので、ネタバレNG!な方は

原画展参加後に読んでくださいっっ。

 

それでは、きてみてみてみるよ!

スポンサーリンク

 

 原画ゾーン

f:id:clayhand:20190416223503j:plain

入ってすぐのダンボー&よつばの等身大フィギュアを楽しんだら、さっそく漫画原稿がズラッと並んでいるコーナーへ。

主に13、14巻の原稿です。

一番最初に飾られているのは真っ白な原稿。

当たり前のことですが、本当に「最初はただの白の紙」に人の手で書き込まれていることが思い知らされます。

 

そして原画の綺麗なこと綺麗なこと・・・。

ていうかさ、恥ずかしながら、よつばとの背景ってデジタル処理かと今の今まで思っていました。

だって、あの掛け網!斜線!道路や建物の書き込み!!

写真とりこんで線画処理してるのかと・・・思ってた・・・。

本当スミマセン。

一本一本、先生がペンで描いてました。

無駄な線なんてない。

線のひとつひとつに意味がある。意思がある。

すごすぎる。生原稿のオーラがすごい。

 

そして、あまりホワイトも使って無い!

例えば「よつばとよよぎこうえん」の表紙。ビルのガラスにうつる木漏れ日。

あれ、ほとんどが線を書く段階で空白開けながら引いてた!

 

これは・・・きっとあずま先生の頭の中には『明確な完成図』があって、それを描きだしているような作業なんだな・・・原稿も速いに違いない・・・。

 

そう思いながら原画を鑑賞していた私は次の展示で頭をガーンと殴られたのです。

 

モノクロ原稿執筆動画×2

原稿のとある1コマの、下書き~ペン入れまでの動画(1本15分くらい?)が2か所のモニターに映し出されています。

※公式情報によると、平日はロングバージョンになってるんだそうです。ゆっくり見たいなら平日に見ましょう〜

 

そう、1本15分くらい。

 

めちゃくちゃ時間かけてた!

 

特に下書き。吹き出しの位置を何度も変えて。

人物の当たりを何度も変えて。

けして下書きの線は多くないんだけど、納得いくまで何度も何度も何度も描いては消して描いては消す。

特に、よつばの表情は10トライくらいしてる・・・。

動画見ながら、「もういいよ!それで完成でいいよ!」と言いたくなりました笑。

しばらく止まって色んな角度から原稿を見て、(お!ついに完成!)・・・と思ったらまた消す!!って感じでした。

 

見ながら思ったことは、やっぱりあずま先生の頭の中には『明確な完成図』があるってこと。

でもそれは、想像して頭で完成しているものではなくて。

多分、ガチで見えちゃってる。

生活の中に、よつばも、とーちゃんも、ダンボーも、きっとマジで見えちゃってる。

それを、正確に正確にスケッチしてるんだ・・・。

そう感じました。

手から生み出すというより、見えてるものを正確に映し出して、「よつばの毎日」を作品として公開して皆に教えてあげたいんだ・・・。

動画をみながら、なんだかそんな風に思えました。

 

ペンが入って、一本一本よつばに「命が吹き込まれてく」・・・というより

「映し出されてく」。

目と口にペンが入って表情が出た時、なんか凄く泣きそうになっちゃった。

※なお、目の部分の経過動画はカットされてた。企業秘密なのか!?笑

 

ちなみに、使ってる画材はほとんどGペン。

よつばの顔パーツ、服などが部分的にミリペンでした。

丸ペン使わないのかな・・・?使用画材も飾られていて、その中に丸ペンはあったから、もっと細かい背景には使うのかな。あと謎多きよつばの目に使うのかも・・・。

ペン軸はマステが数本巻かれてました(多分重さ調整?)

(というか、使用画材が飾られているという事は、またひと月新刊が遠のいたということだ・・・悲)

スポンサーリンク

 

両面から見れる原稿

f:id:clayhand:20190416224214j:plain

ガラスケースに入った裏も見られる展示もありました!

あずま先生でも、右向き顔は裏に左向き描いてトレースなんだ!!

しかも、アタリレベルじゃなくて、がっつり書き込んでた。

そのまんま下書きにしてる感じ。

このへんの線画も、デジタル反転すれば一発なのにアナログ原稿なんだなぁ。

そりゃあ時間かかるよね。数年に一度の発行になるよね。

一コマに何時間かけてるんだろう。

妥協を全然許さない。

 

カラー原稿

コミックス表紙のカラー原稿の元画が全巻分展示されています。

トリミングされた枠外やタイトル下の隠れてたとこまで存分に堪能できました。

 

・・・・ていうか!!

カラーはデジタル着彩なんか~い!!!!

f:id:clayhand:20190416224255j:plain

えっ!マジで!カラーこそアナログなのかと思ってた。

だってあの水彩っぽいタッチ!色を重ねてる感じ!

デジタルなの!?すごい!

なんかもう・・・不思議!どうなってんの?

 

カラー原稿で一番ハッとしたのが9巻表紙。

元原稿の色味が、表紙に比べてかなり赤くて。

初めて、これが雨上がりかつ夕日だったんだ!と知りました。

秋の始まりの、太陽が低~くなって差し込む西日。

9巻表紙が前よりかなり好きになりました。

こんな発見があるから原画を見るのは楽しい!

 

カラー着彩動画

ããã¤ã°ã¨ï¼ãææ°åç»å±

10倍速で、原画展キービジュアルが着彩されていく過程が動画になって展示されてます。10分くらいの動画。

これ、3回見た!!ww

(私が行ったのは平日午後。3回間近で見ても迷惑にならない程度にはすいてました。本気で見たいなら平日オススメです)

 

ブラシの数!なるほどこれが水彩タッチのブラシか・・・。

デジタルのことはあまり分からないので(アナログも分からんが)、凄かったとしか言いようないのですが、あのブラシはオリジナルで作成したものなのだろうか。気になる。

 

レイヤーの数はそんなに多くなくて、色(パーツ)ごとに分けてる感じ。

影だけマスクして、上からザザザッと一気に塗って浮かび上がらせてました(説明・・・;)。

 

ていうか!カラー絵ってパーツごとマスキングしなきゃいけないと私は思い込んでいたのですが!!

アナログテンションで普通に塗っていってた。

マスクしてない。レイヤーだけ変えてただただ塗り込んでた。

えっ?普通?これ普通??

 

いや、たしかにそのほうがタッチだせるよね・・・一筆ずつはみださないように塗るなんてアナログ塗り絵で普通にやってる当たり前のことだよね・・・。

なんで気付かなかったんだろ!?

個人的にマスキング作業の呪縛から解かれた想いだったのですが・・・

これ普通????

 

広告素材・海外展開

過去のフライヤーやコラボグッズ、帯、チラシ素材、海外翻訳原稿なんかが沢山展示されていました。

解説がついていましたが、広告はすべてよつばスタジオが手掛けてるとのこと。

よつばとを知らない沢山の人の目につく、栞やブックカバーなどは、よつばの可愛さを前面に押し出した2頭身よつばのイラストだったり。

書店チラシ(?かな?よく分かんない)等、ある程度「目が肥えてる」層に響かせたいときは写実的で躍動感がある構図で、受賞歴や発行部数がキャッチに踊ったり。

広報的にとても勉強になる展示でした。おもしろい!

 

サイン

f:id:clayhand:20190416224441j:plain

 壁にあずまきよひこ先生のサイン、イラストが描かれていました。

ここにきたんだ!感動。

f:id:clayhand:20190416224507j:plain

かわいい。

変態なので触れないギリギリまで近づいて下書き線見ちゃう。

f:id:clayhand:20190416224642j:plain

サッと描いてるようでめちゃくちゃ計算されてる。

f:id:clayhand:20190416224716j:plain

なぞられない眉毛・・・。

線の少ない絵のほうが難しいよなぁ。すごい。

 

ネーム

原稿になるまでのネームが、何十枚も飾られています。

これ、本原画展で一番の見どころだと思いました。

試行錯誤の過程がよく分かります。

 

※再注意※

一番のネタバレポイントになってるところだと思うので、嫌な方は回れ右で!

 

このコーナーまで原画を見てきて、下書きに時間をかけて、一本一本丁寧にペン入れして、「見えてるものをスケッチして映し出す」ことに時間をかけてる漫画家さんなんだなぁと理解してきた私・・・。

ネームコーナーでも頭をガンと殴られました。

多分、ネームに一番時間かけてる!!

 

よつばが見えてて、明確にストーリーがあって、さらさらコマを割って写し取ってる・・・ただそれだけじゃない!

あずま先生にはキャラが完全に見えてて、生きてるからこそ、漫画になってないところで、皆普通に生きてて、生活してて、喋ってるんです。

だから、ネームは「どこを切り取るか」その作業!

漫画によって「切り取られてない」画面外のキャラたちの生活が、そこにはめちゃくちゃありました。

 

 とーちゃんと小春子のシーン

14巻で、小春子が東京でよつばに何食べさせようか迷ったと言う、なんでもない会話。

これ、本当は2人ともめっちゃ喋ってる!

とーちゃん、よつばの子育て論や、考えてる事、めちゃくちゃ語ってる!!

びっくりした。とーちゃんの心を覗いたようで。

でも、読んだとき、「とーちゃんがこんな風に考えてるの、知ってる」って思いました。

 

実際の漫画シーンで、小春子がよつばが最近プリンセスにハマってるのを知ってたこと、よつばが喜んだことを見て安心した笑顔。

たったそれだけのセリフ・見せ方で、とーちゃんがよつばの最近を小春子に事前に報告してたことが、十分に伝わってた。

「お兄ちゃん東京でよつばにいつもと違う景色を見せたいって言ったでしょ」

っていうたった一言のセリフで。

 

いつも飄々としてるとーちゃんが何を考え何を迷っているか、完全に伝わってた。

喋らせすぎず、伝わるところを切り取ってる。

(決して、「伝わるセリフを考えてる」ではない。あくまでキャラは生きてる。)

 

改札で失敗するよつば

 たくさん練習したのに、東京の改札で失敗したよつば。

(なお、この「東京の改札に意気込む」ようになる過程も、様々なパターンを用意して試行錯誤したネームが残ってます)

「うまくできなかった!うまくできなかったぁ」って大泣きするネームがあって。

3巻の「こいわいよつばです!」迷子泣きを彷彿とさせる泣き。

もう、心臓がギュウッってなった。

 

これも、多分、「よつばはこんなことで泣く年齢は過ぎたな」とかそういう理由でカットされたんじゃなくて。

あくまで、違う表現をした。

「練習したのにな」の一言と、しょんぼりした顔と、『できなかったこと』として残してきてしまった改札のカットで。

あーすごい。こんなにも、『背景が語る漫画』ある!?

 

ばーちゃんとパンを作るまでの話

漫画になってない部分でめちゃくちゃ皆しゃべりまくってるし、色々してる。

手作りエプロンはとーちゃん分もあったようだし(これはエピソードまるまるカットしたか、もしくは今後さらっとどこかで着用するのかな)、パンを作るまでの過程がすごく試行錯誤してネームボリュームがすごかった!

だけど本編、まるっとカット!

 

でもでも、読んだときに唐突感はなくて。

あ~ホットケーキ作ったしパンも作りたいよねぇ、とか、テレビで見てうどんかと思ったらパンになって驚いてたよねぇ、とか、色々思い出されて、パン作りはすごく自然に思える。

あずま先生はそれに賭けたのかな。

読者への信頼なのか、伝わってる自信なのか。

 

・・・とまぁこのように、ネーム展示は本当に面白いです!

人物の設定考案カットなんかも豊富。

(小春子のキャラカットにはある女優さんの名前が・・・笑)

 

ムササビが星になるんだよ・・・の話とか、うそを叱られる話とかのネームも見てみたいなぁ。

 

意外だったのが、ネームはほとんど会話テンポの調整、会話ボリュームの調整をしていて、コマの構図はほとんど書き込まれてなかったこと。

よつばとは「よつば目線」「大人目線」のコマのカメラワークが秀逸だと思ってて、きっと凄く計算されてるんだろうなと思ってたからラフネームだったのが意外でした。

台詞確定後に構図考案ネームを作るのかなぁ。

下書き一発だったらすごい才能。カメラワークは考えてやってることじゃなかったのか。

 

取材素材・写真

取材で撮った写真や、現物がガラスケースに入って展示されてました。

生ジュラルミンもいました!

めぇ~って鳴らすことができます。

めぇ~~~~

!?

思ってたより声低かった!笑

 

焼肉、公園、気球、キャンプ、東京、星観察、ホットケーキ作り・・・。

漫画と完全に同じことやってます!あ、違うか、やったこと漫画にしてるのか!?

もうこのへんになるとなんだかわけわかんなくなってきます。

 

最後によつばの靴ととーちゃんのカバンがあって。

実在の人物なんだっけ・・・?とか思っちゃった。

ここは歴史人物の資料館ですか?という感じ。

脳内には情熱大陸のエンディングテーマが・・・。

Etupirka

Etupirka

  • 葉加瀬 太郎
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

それほどまでに、生身の人間が、生きて過ごした証がありました。

よつばとの世界の住人は、完全にこの世で、同じ空の下のどこかで、生きてる。

これからも、どんな風に喋って何をしているのか、あずま先生に教えてもらい続けたいな・・・。

そんな風に思った原画展でした。

 

ふぅ・・と満足した私は、逆走して、また最初から見たのでした。

ネーム読んだ後に原画見るとまた違って見えた!

じっくり見たい人は時間に余裕を持っていくことをオススメします。

あっという間に3時間くらい過ぎます。過ぎました。

客層は、お一人様が多め。年齢は20代~50代くらいがバラバラと。

お友達同士やカップルで来ている人もいましたよ。

 

グッズ販売

原画展を出ると、グッズが販売されています。

原画展先行販売もあります。

こんなの・・・さぁ・・・どうやったら買わずにいられたの!?

かなり我慢したけど、けっこう散財してしまったよ!

いいんだ!原画もネームもたくさん見せてくれてありがとうの気持ちだ!!

f:id:clayhand:20190416225849j:plain

ふせん!可愛すぎる!絶対に使えない。

ここぞという時に使おう。

海外旅行のガイドブックとか、資格勉強とか!

 

エコバック!買うつもり・・・なかったんだけど・・・かわいすぎるし。

f:id:clayhand:20190416230836j:plain

ジュラルミンの快気祝い。動きがあるイラストがかわいい。

こちら原画展先行販売のモノでした。他2柄あったよ。

 

クリアファイル!

f:id:clayhand:20190416225931j:plain

無理無理無理、買わずにいられない。無理。

キービジュアルは笑顔よつばが可愛すぎる。

漫画になってるのは起承転結があって面白い。

あとブタがかわいい。

ペンキよつばは、あの話の悲惨感がきわだって、そして抜けるような空色がとっても綺麗!

どれもデザインが超良い。

f:id:clayhand:20190416230004j:plain

 

クロッキー帳!

f:id:clayhand:20190416230038j:plain

もはや金銭感覚がマヒ。

だってかわいい。しょうがない。

持ち歩いてイラスト帳にするんだぁ。これはガンガン使おう。

よつばの描く絵のように、素直な線を連ねたい!

 

その他、ダンボーフィギュアやイラスト集、ポーチ等、全部買い占めたくなるラインナップでした。

クレカが使えたよ!(危険)

原画展まとめ

art.parco.jp

池袋パルコ本館7Fで4月22日まで!

一般600円。ダンボー付き入場料1300円。

※最終日は18時までなので注意です

 

※ダンボー付きチケットは無くなり次第終了?のようです。私が19日の13:00ころ行った時はすでに終了でした。ご参考ください。

→追記!公式情報によると、売切れ状態だったとのこと。17日に再入荷したそうですよ〜!

→→再追記!再入荷分も19日昼に売り切れたみたいです。再入荷は未定とのこと。普通チケットで入場しましょう〜悲

 

マジで、マジで、行かないと損です!

よつばと好きな人も、読んだことない人も、皆に行ってほしい。

作り手の意志がガンガン伝わってくるオーラのある空間なのに、癒し。

じっくり鑑賞すると、決して夢物語ではない癒しの世界にリンクする瞬間がやってきます。

この感覚を、あなたにも!!

「よつばと!」最新原画展 | PARCO MUSEUM | PARCO ART

 

どんとはれ!!

 

☆こんな記事もあります☆

その他の好きな漫画はこのようなラインナップ

www.clayhand.online

  

原画展は種村有菜原画展以来でした。

こちらもアナログ技がすごかったです。

www.clayhand.online

 

仙台から行きました。

東京・仙台間は新幹線で90分1万弱。高速バスで5時間半3000円弱で行けます。

www.clayhand.online