世界はこんな色をしてたのか。

転妻アラサー専業主婦が日々を面白がる。結婚6年目。結婚準備→新婚→夫婦2人暮らし→保育士資格取得→娘出産、とその時々で自分の中でホットな話題を書いています。

地方の進学校で3年間過ごした思い出【一年生編】

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ごきげんよう。

桜餅こと、桜田餅子です。

 

受験シーズンですね。

だからかは分かりませんが、最近こちらの記事が読まれています。

www.clayhand.online

簡単に言うと『馬鹿なのにイージー編入試験で国立の中学校に入ってしまい、大変だった事とか思った事を書いてみた』一連のシリーズ。

 

一応このシリーズの続きとして、中学を卒業後ド田舎地方の進学高校に3年間通って見聞きした、あんなことやこんなことを書いてみようと思います。

 

似たような環境だった方には、あるある~~と、そして全く別の環境だったりこれから進学校に入学するような方は、へぇ~っとなっていただいたら幸いです。

あ、念のため、10年以上前の話ですよ・・・。

まずは1年生編から。

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入学前課題がアホのように出る

高校に合格し、「しばらく勉強しなくてもいいんだ~!!」と晴れ晴れした気持でいれたのも束の間。入学前の説明会かなんかで春休み中にやる課題がドーーンと出されました。洗礼。

しかもこの課題、「気を抜いて休むなよ」という気休め中学復習のものではなく、がっつり高校範囲の予習!!

それまで授業で導入~解説~覚える~応用~とお膳立てしてもらって学んでいた私はまずこの「予習」って習慣に面喰いました。

予習して、分からない部分を明確にしておいたらいいのかな・・・?

と思って取り組んで提出したら、なんとその単元はそれで終わったことになった!!やば!!

 

高校数学の最初にやる「数と式」(分配法則とか降べきの順に並べるとかのアレ)、おそらくほとんどの進学校で「授業はしない」ものだと思われます。

授業で解説するほど難しくないから。教科書見れば分かるから。

・・・いや分からないけどね・・・・。

こんな体験から進学校生活は幕を開けたのです。

 

部活は全員が必ず入る

都会の学校だったら信じられないような話かもしれませんが、我が田舎の母校は「部活は全員入る」ものでした。近隣の他の高校も大体そう。

「部活を頑張れない者は受験も頑張れない」という教え。

毎日16時~19時まで部活して、土日も部活して、それを引退までやる。

勉強のために途中で辞める、なんて理屈は絶対に通用しません。というか洗脳に染まってそんな発想すらしませんでした。

 

よくドラマや漫画に出てくる人たちって当たり前に帰宅部だったりして、超ファンタジーの世界だと思ってました。

都会には帰宅部がリアルに存在するんだよな・・・。衝撃的。

あ、あと高校生でバイトするとかもファンタジーだったなぁ。普通にバイト禁止でした。

 

塾・予備校には入らない

そんな部活に染まった生活を送っているので、塾に行く時間はありません。

塾や予備校行ってる人なんてマジで誰もいない。一人もいない。

「学校の授業を真面目に受けていれば、塾に行かずに志望校に受かる」。

これが地方進学校の常識でした。塾とか、発想すらしなかった。

今の現役は【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服 とか使ってたりするのかな?

 

課題が鬼のように出る

「塾は要らない」そう言うからには各科目から毎日鬼のように宿題が出ます。

まともに課題こなして、予習して、復習して、小テストの対策して・・・で集中してやっても3時間はかかる。

当然溜まっていくんですけど、先生が借金取りのようにやってきます。「今日はあと2枚で勘弁してください」とか本当に借金取りと会話しているようです。

 

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だんだんこなれてきて、数学とかはほとんど答えを丸写しして、たまに青ペンで○つけたり、たまに間違えて赤ペンで訂正するなどの「やった感」の演出だけうまくなっていきます・・・。

あ、そうそう、進学校の先生は『オリジナル教材つくりがち』だと思います。そしてクソださいタイトルをつける。

数学とか教科書一回も使わなかったなぁ。

 

三者面談での親の反応を心配される

学期ごとに考査があり、さすがに考査前一週間は部活が休みになりました。

「この考査にしっかり取り組めば普段部活をしていても受験対応できる」が合言葉です。

で、結果が出てそれをもとに第一回三者面談があったのですけど。

「こ・・・これが桜田さんの先日の考査結果です・・・」って先生がちょっと緊張した雰囲気で言うんですよね。

「ふ~ん、これくらいなんですかー」って母が普通に見てたんですけど、

「・・・・あっ、桜田さんは附属中出身でしたね」って笑顔になられました。

 

要は、地方進学校は「各中学校で一番頭が良かった!上位だった!!」って人が集まってくるので最初の考査で出鼻をくじかれる人がめちゃくちゃ多いようです。

私はその経験を附属中でしてたので・・・担任のホッとした表情はイコール「もっと頭良い人中学校に全然いたもんね」ってことでした。

 

国公立大学絶対!!!

そして地方の進学校の最大の特徴が「国公立絶対主義」です。

就職、専門とかの選択肢が最初から除外されてるのはいいとして、同じくらいのテンションで私立大学は志望校リストから除外されています。

今思えば何をそんなに・・・と思いますが、とにかく国公立!

都内の有名私立より地元大学!!というムードでした。

 

なので最初の三者面談では、希望している学部はどんなのか?2年の文理選択に向けて、どっちにするか?程度の進路の大体の方向性を確認していくのですが、

「そういう方向だったら○○大学とか▼▼大学の○学部とかかな~なんとなく見といてね(全部国立)」

みたいな感じで、候補の段階から私立は外れていました。

 

なので私は未だに私立=金持ちが行く大学、というイメージです・・・。洗脳、いまだ解けず。

県内の所得平均が少ないからなのか、地元や隣県の大学で偏差値の良い私立が存在しない環境からなのか、なぜあんなにも国公立推しだったのか謎です。今もそうなのかなぁ?

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志望校は上に設定しろ教育

「志望を下げて確実性をとる」という教えは存在しませんでした。出願する時も「ランクおとせ」とは絶対に言われない。とにかく上を目指せば、受かる。

 

高校一年生の時、私は教育系を学ぶ大学に行きたいことは決まってました。

でも、教員になるのか?とか、教育のどの分野を学びたいか?とかは未定。

なんとなくのイメージで初等教育の教員かなァと思ってました。面談でそう伝えると

「現場より、その現場を動かす環境を作ったり研究したりする方が良くない?」的に言われました。

 

現場で働く資格を取るのは、割とどんな大学でもできちゃうし、なんなら大学に行かなくてもできることだから、学校としては実績作りたいからそんなこと言うんだな・・・教育研究系の学部があるとこは割と偏差値高いし・・・そっち行ってほしいんだな・・・・と当時は感じてしまい、かなり反発心が生まれたものです。

 

学校の実績のための誘導だったのか、本当に私の向き不向きを見て言ってくれていたかは分かりませんが、結果現場で働く系の道は選ばなかったので見事に大人の思うつぼだったのかもしれません笑

なんか思い返していて、地方進学校っぽいエピソードだなぁと思って書いてみました。

 

総合の時間=1日遠足で終わり

1年のときに一日遠足があり、それで「総合の学習の時間」は終わりました。

総合をちまちま丁寧にやってる暇があったら一コマでも多く勉強をさせたい。そういうことだったのだと思います。

もちろんコレは良いことではなく・・・2年生になった時に大変なことになります。こうご期待(?)。

 

小テストで赤点をとると0時間目に出なくてはいけない

各科目で単元ごとの小テストがあり、赤点をとった場合、0時間目に出て再テストを受けるという制度がありました。これは80点以上になるまで毎日行きます。再々再々再々合格とか、したなぁ・・・(涙)

 

そしてこの0時間目の始業は朝7時です!!!笑!!やば!!

5時に起きてました。6時に出発し、真っ暗い5キロの道を30分かけてチャリ爆走。やっててちょっとは疑問に思わなかったのか?わたし。

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そして何も言わない母・・・弁当も朝ご飯も・・・5時起きで・・・!!

子育て負担は高校3年間が一番かけてたような気がします。私には絶対無理。

弟も同じ高校だったので5年間、子がバカなばっかりに朝5時起きを続けていたのです。やば・・・。

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そしてもっと頭おかしいのが先生たちですね。

当時は「鬼だ~」って恨みつらみ言いながら0時間目に出てたけど・・・先生はいつ登校してたのか?しかも??無給でしょ????よくやるなぁ・・・

この上授業して自作プリント作って大量に印刷して、配って、回収して、取り立てにいって、質問に答えたりして・・・・。

感謝通り越してなにか違う生き物な気もしてきます。どういう考えでやってたんだ。

こんな先生たちに囲まれていたから、教職だけは絶対にやらないと思った説濃厚。ボランティアすぎる。割に合わない。

 

 夏休み・冬休みという概念が無い

長期休みはほとんど毎日、午前中に補講(という名の普通の授業)、午後は部活でした。いつもの日々となにも変わらない。

普通に土日だけ休み。

私は休みの日も学校に行って友達と遊んでたので、毎日学校に行ってたような気がします。

 

本当に部活も補講もない、完全な自由は考査1週間前の7日間のみ。

この休みを本当に楽しみにしていました・・・!

友達と一緒に勉強、という名では集まりますが、寝る間を惜しんで遊びまくっていました。今も「考査期間」と聞くとちょっと胸がときめきます。楽しかったなぁ。あれが私にとっての夏休み・冬休みでした。

 

一年編終わり!

まだまだ進学校エピソードがいっぱいあります。

2年生編に続きたいと思います。

2年生では、大型バスで集団でオープンキャンパスに行ったり、当時大ニュースになったアノ問題が直撃したり、イケメン予備校講師が出張授業しにきたりするよ!

お楽しみに!!(?)

続きだよ!

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どんとはれ!!

 

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