中学の時から吹奏楽を10年間やっていました。
そういうと、「どんな楽器やってたの?」と必ず聞かれます。
「フルート?」ぶー 「トランペット?」ぶー
というただの知ってる楽器を挙げる山手線ゲームを終え、
「マイナー楽器だから当たらないよ~」
「わかった!ゆーふぉにうむでしょ!!」
というただの知ってるアニメを挙げるマジカルバナナを終え、
「バリトンサックスってやつだよ」
「へぇぇ~~(知らない)」
までがワンセット!
「あーわかった!漫画のブルージャイアントのやつだ!」
「あーそうそう!あれはテナーサックスね!それを、もう一段階大きくしたやつね!さかなクンが吹いてたり、スカパラダイスオーケストラでも吹いてる人いるよ」
(知らない)
までがアンコール!
そんな悲しい楽器がバリトンサックスです。
これ。
正直、この楽器にず~っと憧れてたんです~って言って始める人はマジでゼロかと思います。
この記事では不本意にもバリトンサックスをやることになってしまった、主に中高生へ向けて共感が得られればと思って書きます。
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バリトンサックスとの出会い
もちろん私もバリサクを好き好んで始めたわけではないです。
アルトサックスとかテナーサックスといわれる、「普通サイズのサックス」はとても人気なんですよ。私も最初はアルトサックスから始めました。
中学1年の1年間アルトサックス練習して、自分で言うのもなんだけど結構上手だったと思う。
しかし!中2で転校したのですが、転校先でバリサクしか空きが無かったのです。
まぁね、「My楽器」と言われる自分の楽器買ってもらえる子はアルトサックス買ってもらって続けるんでしょうけど。
私の家はそんなお金もなく、学校の楽器を借りるのか大前提でした。(ちなみに中学~大学とずっと楽器借りてた)
まぁ、バリサクしかないよね。
もう、重いし、メロディないし、疲れるし、「あー吹奏楽部やめようかな」と思ったよ。
合奏するまでは。
バリトンサックスの面白さ5選
正直言います、バリサクは、一人で吹いていても面白くない!
しかし合奏になると、めっっっちゃ楽しいです!
1 楽譜簡単だから周りの音がすごく聞こえる!
「あら~ホルンおいしいわね~」
「あら~パーカスここ大変ね~」
とか観察(?)し放題!
その曲を思う存分楽しめます!
ほかの低音の人たちとの絡みも楽しいし、
「この練習の時に謎だったフレーズ、クラリネット3rdと同じだー!!」
みたいな発見もある。
2 「支えてる感」半端ねぇ!!
高音~低音のピラミッドの最下層!
音の大きさでも、テンポも、すべては低音チーム次第。
土台チームの支えてまっせ~感がすごく楽しい。
意外と低音の盛り上げの上手さ=メロディの上手さに繋がります。
あれ・・・私が今一番偉いのでは・・・?
と思えてくる。
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3 奏者が少ないからレギュラーが狙える
これはある程度人数のいる部活・楽団に限られる話ですが。
大会とか、まぁそうでなくても何か曲をやるときって、ひとつの楽器が超多かったりしたらバランスおかしい。
アルトサックスとかはある程度人数が必要だけど、それ以上に奏者がいる場合が多い。
そうなると、その大会や曲ごとにオーディション等で選抜される!
3年生でレギュラー落ちとか全然ある!!
きつい。
でもバリトンサックスであれば!
まぁ~~争いが少ない!
同じ学年で被ったこととか、一度もないし、奇跡的にバリサク吹きが入団してきた~ってなっても、二人くらいなら合奏メンバーに乗せてくれることが多い。
なんてったって数が必要な低音だしね!
大好きな合奏にほぼフルで参加できる!
ちなみに、新入部員募集とかでの楽器紹介ではこの曲がウケる。
恥ずかしいけど、すごくバリサク「らしい」音が出るのでネタとしてやるとよい。
4 意外と肺活量いらない
肺活量というか息のスピードかな。
トランペットとかは「ピュッ」っていう「短距離走」的な瞬発力が求められる。
水風船ふくらますみたいな。
バリサクは、「ぶぉぉ~~」みたいな。
長距離ウォーキングみたいな感じ。
でーっかい風船をゆーっくりふくらますみたいな。
私は断然、こっちのほうが疲れない。
5 難しい指回しがない
低い音でフガフガやってても聴こえ辛いし(悲)、速いフレーズはマジ無い。
まれにあったとしても、指と指の間にゆとりがあるから、練習すればアルトとかより出来るようになるのが早い。
バリトンサックスの辛さ
そんな楽しいバリサク!だけど楽しいことばかりではない!!
辛いことが多いぜ!!!
1 重い!!!!
これにつきる!!
演奏中は別にいいんだ、座れるし足あるし。
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バリサクは足(ペグ)付きのメーカーがおすすめです。
問題は移動だ!!!
何部?ってくらい筋肉がつく。
あのケースが重いんだよバカ!
大会の時は演奏より移動の方が鬱だったりする。
パーカスとかはみんなで運ぶのに、管楽器だけ急に「自分の楽器は自分で」みたいになるのなんで・・・?
まぁ、たまに手伝ってくれる人もいるけど。
こういうのがあると楽。
あると練習ハードル(=移動ハードル)が下がって良い。
転がるし。楽器より先にケース買うのアリ!!
セミハードでちょっと軽いだけでもだいぶ楽。
2 でかい!!!
なんかの柱かな?ってくらいでかい。
家に持ち帰った時の存在感。
バスクラと合奏中同じようなことしといてお前何倍でかいんだよ。
なんで分解できないんだよ。
大学生や社会人になったらさすがに、「MY楽器買えば~?」みたいに周りが言うんだけど、うん、金はある!!
だけどな、バリサク買おうとしたらその前に
車を買わないといけなくなるんだよ!
免許→車→できれば1Fの住居・・・・ ハードル高すぎだろ!!
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3 リード高い!!!
いや大きいから高くなるのは分かるけどさ、アルトとかに比べて高すぎない?
デッキで買った時のアタリハズレのドキドキ感といったポケモンカード並。
というわけで私はプラスチックリード(樹脂リード)を愛用していました。
節約になるだけではなく、普通にレスポンスもいい。めちゃおすすめ。
まとめ:バリサクは楽しい
色々あるけれどバリサク楽しいよ。
多分、なにかしらの理由でバリサクをやることになってしまった人。
まずは良く練習した曲で合奏に参加するまでは頑張ってほしいな~と思います。
あと、くそマイナー楽器だから、バリサク奏者に出会えた時の盛り上がり半端ないですよ。
どんとはれ!
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