世界はこんな色をしてたのか。(28)

花嫁修業中の28歳無職がつづる日々のこと

チュートリアル徳井・加藤ローサ主演映画「天国はまだ遠く」が鬱社畜に薬のように効いていた話。

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ごきげんよう。

桜餅こと、桜田餅子(28)です。

 

皆さん、”自分でも分かんないけどなんか好きなもの”ってありますか?

「よく分かんないけど、いつもこのお菓子食べちゃうな~」みたいな。

「特段面白くないけど、あの芸人クセになるな~」みたいな。

 

桜餅は5年OLとしてブヒブヒ飼われていたことがあるのですが、

仕事に疲れて色んなことが辛かったときに

3カ月おきくらいに無意識に再生していた映画があります。

もうね、習慣。

 

疲れて何もかも嫌になると、

「あ、見なきゃ」って魚のような目をして思って

超無表情で再生して

「あー知ってる展開、あーめっちゃ見た」と

頭のどこかで思いながら見て

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結果、

映画の終わりには号泣し

「天国は・・・まだ遠くだな、頑張るか」

と思っていました。

そして毎回、

「なんでこの映画こんな好きなんだろ私・・・」

と思っていました。

 「天国はまだ遠く」というスルメ的味わいがある映画

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麻薬なのかな?

私が3カ月おきにみせる”帰宅からDVD再生、そして号泣までの無意識の動き”は病的なほどスムーズだったと思います。

 

なんか分かんないけど、

意外な展開でもないし

有名で話題になった作品でもないし

出演者が特別好きなわけでもないし

原作の小説(瀬尾まいこさんの同名作)が特別めっちゃ好きとかでもないし

音楽が良いとかでもないけど、

なんか、なんか病的に好きな映画!!!!

 

いきなり鬱展開のあらすじ

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OLの千鶴(加藤ローサちゃん)が都会生活に疲れ、山奥の民宿で自殺未遂。

自殺に失敗した千鶴は民宿オーナーの田村(チュート徳井さん)のもとでゆっくり休息をとっていく。

そして田村さんもなかなかの傷を抱えていた。

2人がのんびりと暮らしながら少しずつ癒されていく。。

 

深刻!状況が辛い!設定が暗い!暗すぎる!

状況は暗い。

でも加藤ローサちゃんと徳井さんの”気張らない”演技で、あまり深刻にみえないのがよい。

適度に笑えるようなシーンもあって、状況だけ暗いけど見るのが辛い映画では全然ないです。

むしろ状況のわりに深刻さが足りないと思うほど。

でも、それがリアル。

なんだかふたりとも、「どこにでもいそう」で、こういう深刻な悩みや葛藤が「どこにでもいる」普通の人みんなが持っているものなんだとセリフ外で訴えてくるのです。

これは一周回って演技がうまいのか?

 

そしてこの映画、ハッピーエンドではないです。

癒されて前を向けた千鶴が、いよいよ東京に帰るために田村の見送りで駅まで行くんだけど、その道中にまた心が折れかける。ここで映画終了約15分前。

「おいおい、大丈夫なのか?精神状況ふりだしに戻ってね?」と思わせる。。。

「こっからどうなるの?」と思うけど、その次に「東京に帰る千鶴と見送る田村の、駅前のシーン」があって映画は終わります。

 

自然で、さりげない別れのラストシーン

映画全編好きなシーンばかりなんだけど、この千鶴が東京へ帰っていく駅のシーンが、もうめっっっっちゃ好き!

”恋愛感情が芽生えて伝え合う”とか”別れを惜しんで互いへの感謝を涙ながらに訴える”みたいなありふれたシーンじゃないです。

あくまで「自然」で「どこにでもありそう」なシーン。

でも、めっちゃいいんです!!

あーこれは実際に見てほしい!!

 

お互いがお互いに感謝してることが分かる。

そしてそれが伝わり合っていることが当人たちも分かってる。

 

また死にたくなるんだろうな、でも、

「一度癒されたという事実」が

きっと千鶴を支え続けるんだろうな・・・がんばれ・・・と

千鶴に対して思うと同時に「私も頑張れ・・・」と思う。

 

思いながらいつのまにかエンドロールで自分も泣いているのです。

 

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そして、エンドロール後!!!!!

田村さんも確実に癒されて少し前に進めたことが3秒ほどのシーンですごく伝わる。

私はチュートリアル徳井さんが人生史上一番かっこいいのはこの映画のこのシーンだと思っている(笑)

M-1優勝の時よりも、断然イケメてる。

 

天橋立の自然風景が良い。

舞台は宮津。

この映画は天橋立の美しい風景がないと成り立たない!

自分で食べ物を作って、しっかり食べて、夜に正しく暗くなる土地でしっかり眠って。

都会に疲れた千鶴の心を、美しい自然と優しい地元の人たちが溶かしていく。

 

ご丁寧にDVDの中に超丁寧なロケ地マップが付いてきます。

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モデルプランや各種体験施設の案内集までついてて分かりやすい!

いつかこれを片手に宮津を訪れたいです。

 

脇役も良い。

前を向けていけるのは千鶴&田村だけじゃなくて、近所の人たちにもちょっと変化があります。

それぞれ根はとても良い人なんだけど、夫婦仲がすれ違っている近所のご夫婦。

でも村に千鶴が来たことで、ちょっとした掛け違いが直って、笑いあう。

もう、ここで私は1回泣いちゃうね。

 

昔はすご~く仲良かったんだろうな~。

今も嫌いになったわけじゃないんだよね~。

夫婦ってそういうもんなのかなぁ~~~。(号泣)

 

って。もう、この夫婦だけで一つの映画になるよ。

 

DVD特典のオーディオコメンタリーが良い

お察しの通り私はこの作品のDVDを所有しているのですが、特典超豪華!

最初からエンドロール後の3秒まで、全編、加藤ローサちゃんとチュートリアル徳井さん、福田さん(映画にもちょっと出てる)3人がわちゃわちゃ話してる。

作品ファンにはたまらない。

基本ただ喋ってますが、ちょいちょい真面目に一つ一つのセリフ・仕草の解釈を語り合ってて面白い。

あとロケ裏話もね。

このコメンタリーは比較的心が元気な時に定期的に見ていた。

 

まとめ。頑張れなくてもいい。癒されていい。

この映画のどんなところが好きなのか自分でもよく分かってなかったけど、文章にして整理できた気がします。

 

都会や会社や人間関係で心が折れちゃったけど、

「普通の顔」をして頑張っている皆さん。

耐えられなくて当たり前。

十分頑張ってます。

皆できるからって自分もできなくていい。

ちゃんと癒されよう。 

 

やっぱり映画派ですが、原作も素敵です。

どんとはれ!